Venezia è stanca.
今日はこの曲を聞きながら読んでほしい。
だいぶ懐かしいネタをひっぱってきましたでしょ。
まあ、それは置いておいて。
ここのところ、ヴェネツィアはツーリストでごった返してます。
ヴァカンスをこの美しい街で過ごそうという人々でいっぱいです。(この暑い中街歩きするってんだから、いやぁ感心してしまいます)
そして…この前(8月1日)、ツーリストたちがやらしてしまいました…。
8月1日の早朝5時半。
ホテルに商品を受け渡しにきた業者がとあるモノを発見してしまいました。
それは…橋の上で眠る2人のツーリスト。
しかも全裸で重なっている。
彼はこの様子を録画してSMSに投稿しました…。
もちろん大ひんしゅく。
ニュースにまで取り上げられてしました。
現場となったのはすごーーーーく有名な5つ星ホテルの桟橋だそうで(見つける気はないけど、気になるよね)。
ヴェネツィアーノたちは激怒してます汗
[参照]
Venezia, due turisti dormono nudi sul pontile di un albergo - Rai News
*イタリア語のニュースサイトです。
寝てる2人の写真有り。ちょっとハレンチですよ~。
一方で、先日(8月3日)にはNew York Timesに"Venezia come Disneyland"(ヴェネツィアはまるでディズニーランドだ)と言われてしまい、ヴェネツィアーノたちはちょっとざわざわしてました。
ヴェネツィアは「観光客の中に沈んでる」って言われちゃあね…。
でも、実際問題としてヴェネツィアの人口は減る一方。今や7万人しかいません。
じゃあ観光客は?
なんと年々増加して今や年間1000万人超え!
(じゃあ潤っているのかというと、ヴェネツィアーノ曰く稼いだ金はローマに行くそうです)
ヴェネツィアの住民はどこに行ってしまうの~?彼らはメストレというヴェネツィアの近くの街に移ってしまうのです。
なぜか?それは、メストレの方が便利だし、物価も安いし、「住む」にはもってこいだからです。
しかもついに…今年の10月22日の住民投票でメストレがヴェネツィアから別れてしまうかもなんだそうですよ。
(どういうことなのかっていうとイタリア国ヴェネト州ヴェネツィア県にはヴェネツィアの本島、周辺の島々、そしてメストレが含まれていたのですが、このメストレには住民が多く、彼らが自治権を主張してるわけですね)
「ハハッ、"come Disneyland"なヴェネツィアなら浦安にもうあるよ★」
…と、いつか言ってみたい。
(こっちのヴェネツィアは、道端に〇んことか落ちてないよ★とか言ってみたい…)
[参照]
*同じくイタリア語のニュースサイト。開くとすぐに取材ビデオが再生されるけど、驚かないでね。
*こちらもイタリア語のニュースサイト。メストレはヴェネツィアから独立しちゃうの?って記事です。
その観光客に恩恵を受け、また、問題を抱えているのもこの街の特徴。
学校では1カ月のうち必ず何回かそんな話題が出ます。
観光を産業にしすぎた国、あるいは街のネガティブな側面が垣間見れる瞬間でもあります。
「観光立国」っていうけど、国の経済を観光に頼るんじゃなくってあくまで観光はがんばっているその国の姿を見るものであると私は思います。
だから、国の経済にとってはメインというよりおまけというか。
「うちの国はこんなに道を歩んできた」というのを見せるものだし、見たいものだと思うから。
じゃないと…生産的でもないんじゃないかなぁ。
ここ数カ月、憧れのヴェネツィアに居て見えてきた一つの意外な顔。
それが表題の通り。
"Venezia è stanca"
「ヴェネツィアは疲れている」