ヴェネツィア日日

2017年4月から次の年の3月までのヴェネツィア滞在。どれだけこの街を知る事ができるかな?

パリに行ったんだ!

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Bonjour

Rittaでございます。

突然ですが、12月11日から14日までおフランスに行っておりました。おパリです、おパリ笑

学校で出会ったフランス人の友達にお呼ばれされまして行ってきました。

とても楽しい4日間でした。でも、時間が足りない!!

色んな人にパリは広いよって言われてたけど、本当でありました。東京生まれ東京育ちの都会っ子Rittaに果たしてパリがどう見えるのか気になってましたが…でっかいです、パリ。

でも、ノスタルジアを感じちゃいました。たぶん、パリが都会で人がたくさんいて、見慣れたチェーン店がたくさんあって、どこか東京に似てたからかも。東京がパリをリスペクトしてるだろうしな…。ま、前置きはいいや。

はてなさんの力を借りて、時間を少し巻き戻して12月11日の朝へ…。

 

午前3時 起床

パリに行くのが待ちきれなくて、こんなはやい時間に目が覚めてしまいました!…ではなく、飛行機の時間が早いための早くの起床です。前日寝たのは辛うじて10時だったけど、寝坊したらどうしようと思っていたらほぼ1時間おきに起きてしまう始末…。心配性にもほどがある。幸いなことに緊張していて、頭はすっきりはっきり。

なぜこんなに緊張してるのかというと、実は人生初めてのLCCを使うからなのです。その名も"easyJet "。イギリスのLCCです。めちゃくちゃ安いのです。例えば、これから乗る便なんて20ユーロ。パリまで直行で2600円ですよ!(130円換算)驚き…。

その代わり変な時間の便ですが、そんなのは、気にしない。

LCCってなんか色々厳しいイメージがあってちょっと嫌煙を実はしていたのですが、手荷物の数と大きさと飛行機に乗り込む時間さえ守っていれば怖いことはない、というのが後々よくわかりました。むしろ安くて、便利でした。

さて、そのeasyJetさんに乗るためにマルコポーロ空港に行かねばならんのですが、それに行くためのバスはなんと始発に乗らねばならんかったのです。

家をそそくさと出て、街灯が明るい、誰もいないヴェネツィアの道を足早に歩く。誰もいないけど、怖いとは思いません。気をつけるに越したことないけど、実際、安全な街なので。

ローマ広場まで行くと、さすがに人がちらほらと。寒い中、バスを待ち、乗り込み、マルコポーロ空港へ。

easyJetさんだけ、荷物の預け入れカウンターが到着階だと思い、そこに行ってみる。とんだアホなのですが、私はLCCは保安検査も普通の航空会社とは別にされているんだと思ってたんですね。だから、easyJetさんのカウンターの方に行けばいいんだと思っていたのですが…当たり前ですが、そこにはカウンターしかありません。おろろ?違うのかと、普通の保安検査入り口向かい諸手続きを終え、そうでないことにやった気づきました。いやー、LCCって表示を手書きしたりしてるイメージがあったからリアルでコバケンの「サクラワンダフルジェット」みたいな感じを想像してたんです。

保安検査を終えたのは、出発の1時間前くらい。十分時間があったので、ぼーとしてたらゲートが表示され、ゲートのところへ向かう。すでに何人か人がいる状態でした。しばらくすると、係員のお姉さんが並んでいいよーと言い出したのでみんな一斉に並ぶ。我先にって感じ。

まぁ、なぜそうなるのかというと、荷物を仕舞う場所が早いもの順だからなのです。

列ができると係員のお姉さんが一人ひとり荷物を大きさを目視で確認。サイズがアウトそうなお客さんには声を変えて備え付けのサイズチェックができる機材に合わせてみるように指示する。まぁ、でもそんなに厳しくない。キャリーケースがどう見てもサイズ若干オーバーでも見逃してたからね。

入り口ではチケットとパスポートの確認。滞在許可証の提示は求められなかった。それから、バスに乗って飛行機へ。

バスには3つ搭乗口があったんだけど、近くにいたサラリーマン?が別の入り口から乗った同僚に

「こっちに乗れよ!!ここしか開かないんだから!!」

と言っていて、なんのこっちゃな?と思ったらその通り。飛行機到着後、入り口1つしか開かず…つまり、そこの近くにいた人がより早く飛行機に乗れただというわけです。私はリーマンのおかげで、早く乗ることができました。

飛行機の内装は、別に他の飛行機とほとんど同じで、しいていうなら座席がちょっと簡易になってるかなって程度。

当たり前ですが、機内サービスはお好みで課金すればできます笑

色々見ようと思ったけど、眠すぎてアウト。ヴェネツィアを飛び立ったのを確認したら、目を閉じてしまいました。

が、揺れをよく感じてました。ベルトつけてねサインがひっきりなしについていたような気がします。

2時間経たないかくらいで、シャルルドゴール空港に到着。天気は…微妙。曇りから時々光が射すような感じでした。広い広いシャルルドゴール空港で、降り立ったのはターミナル2(だと思う)。LCCの降り立つところだからさぞかし寂しい感じなのかと思いきや、カフェはあるは、お土産屋さんはあるは、きれいだわ、賑やかだわ…。いい場所でした。

飛行機の中で寝たとはいえ、睡眠が十分なわけではなく、体が少しだるい…しかし…しかし、パリで友が待っているのだあ!!行かねばならぬっ。

すたすた出口に向かう。

あっさり通過。その後、色んなフランス人に勧められたロワシーバス(RoissyBus)を探す。このバスは、空港とパリ市内を結ぶ、空港専用バスです。停留所も各ターミナルとオペラ座前のみ。迷いようがない。すこぶる便利でありました。切符は、乗り場近くの自動販売機で片道12ユーロで買えます。まぁ、料金は普通ですね。

他にも、空港からパリ市内に行くにはメトロを使うという手もありましたが、友人の強い強い勧めに乗っかりました。

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ロワシーバス到着。おや、日本語が。

「シングル」ってちょっと訳が違う気もするけど…(片道が正解かな)。

乗り込み、いざ、パリ市内へ!

空港から大体70分くらいでパリ市内に到着します。

高速道路の風景は、殺風景で日本にもあるある〜な感じ。ああ、ノスタルジア

乗っている間に友達に「11時半には着くと〜」とメッセージを送る。いやはやわくわくしてきました。

パリ市内に入ると、ヴェネツィアとは異なるデザインの古い建物が次々と目に入ってきて興奮。いやはや美しい!!

…ただ、下の方に目を向けると、道に広がるゴミ、公園にたむろする浮浪者、落書きざんまい。ううーんという気分になる。今、パリの何区なのか、さっぱりわからないけど、ここは治安が良さそうな気はしない。

バスは更に市内を進む。だんだんサラリーマン風の人やおしゃれお姉さんたちが増えてきて、街の雰囲気も賑やかな感じになったところでいきなり目に入ってきたのが、オペラ座。でっかいきれい!!!

バスを降りてしばし見惚れ…たかったのですが、まさかの強すぎる風と雨。街行く人の傘が逆パカするのを見て、傘は差さない方が賢明と判断。すぐに友達の家に向かう事にしました。

友達は丁寧に自宅まで道のりをメールに示してくれたのですが、私はいい加減な性格ですから、こっちだろうこっちだろうと歩いていたら一本道を間違える。

まぁ、大した問題ではないので更に歩く。コンコルド広場を通り、セーヌ川を渡る(セーヌ川は外堀より広いが、隅田川より狭いのだろうかとか考えてながら)。その先、ちょっと歩いたところに彼女は住んでいた。

なんて、いい場所に住んでいるんだ!!!

早速、彼女に電話をする。通じない。

仕方ないから、彼女が教えてくれたパスコードを入り口のキーボードに打ち込む。作動しない。あれあれと少し不安になる…。静かな住宅地であわあわする日本人。あ、怪しいだろう汗

そんなとき扉が開いた。1人の婦人が出てきた。彼女は私を見た瞬間、フランス語でおそらく「あぁ!あなた、彼女の友達の…!」と言ったのだろう。

「そうです!」と私が答えるとすぐに私を連れて、彼女の部屋へ。

"Ritta!!!!"

無事に再会。

私たちは抱擁を交わしたのでした。

彼女の事は仮にリリーさんと呼んでおきますね。彼女と語学学校で出会ったのはもう実に4ヶ月くらい前のこと。彼女はすごい日本が好きらしく、日本語を勉強してるし、ペンケースはお寿司柄。持ってるカバンも和風柄の生地を使った手作りカバン。そして、何と言っても優しかった。私に興味を持ってくれて、彼女が語学学校にいた時はほとんど毎日休憩時間は一緒にお茶をしていました。一度お昼を作ってくれたことも。

リリーさんは、ずっと私に「この期間ならうち泊まれるわよ!!」と熱い長文のメッセージを送ってきてくれました。実はパリにそこまで興味がなかったのですが、彼女の情熱に押し切られる形で(もちろん!行きたい気持ちもありましたよ!)パリ行きを決めたのです。

リリーさんは私を家に招き入れると部屋の説明をしてくれました。美しい部屋でした。

「本当にここ使っていいの?」

「もちろんよ!」

彼女は満面の笑みで応えてくれました。

私が荷物を開けていると、彼女は私を呼びました。どうやら、これから帰国(笑)するまでの観光プランを組んでくれたらしいのです。し、しかもその中には私のために、すでに予約したという美術館のチケット…!

感激です。本気で泣きそうだった。

ぐーーー。

お腹が鳴りました。そう、時間は既に12時だったのです。

リリーさんは私に「本当の日本食レストランに行きましょう!」と言いました。

ここまで来て、日本食かよ!と思うなかれ。ヴェネツィアに本物の日本食レストランなんてないんだい!(あるけど高いよ)

喜んで着いて行く。

そのレストランに着いて驚いた。その周囲にラーメン屋、日本食レストラン、韓国料理屋…たくさんあったのだ!

レストランに入ると、普通に日本人のおっさんがカメリエーレ…もとい、店員をしていて日本語ほとんどで客接待してる。メニューには久しぶりにみる「定食」の文字。

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懐かしい…リリーさんと焼魚定食食べました。鮭は小ぶりだったけど、刺身もあって、小鉢もあって、デザートまでついちゃって美味しかったです。ありがとう…リリーさん…。

本当に人気らしくて、お昼時は待ち列ができておりました。

さて、レストランを後にした我々は、ルーブル美術館に向かいました。彼女がチケットを予約しておいてくれたのです!しかも、このチケット、プレゼントしてくれたのです…!

が、ルーブル美術館につくと例のピラミッドの前にちょっとした列が。チケットを買う列?いえいえ、これは保安検査の列なのです。

現在、パリの美術館や博物館、教会など、どこに入るにしても保安検査があります。つまり、手荷物チェックと身体チェックです。テロ以降、当たり前ですが、厳しくなっているのでしょう。

検査後、中に入ると広がるすっごく広い空間。来館者で中はごった返してました。

チケットを持って入り口に向かうと、係員のお兄さんが「これじゃダメだよ」的な事を言う。リリーさんが「どうして?」と言い、しばし議論。

結論からいうと、リリーさんが持っているのは、予約チケット引換券であって別のところにある受付で正規のチケットに引き換えてきてねって事だったらしい。

しかし、その場所がまたなんとも分かりづらい。まず、ルーブル美術館を出なければいけないし、指定された場所にはないもない。どうしようと途方に暮れていると、ガイドマークの入った服を着た二人組が話しかけてきた。

どうやら、彼らが正規チケット引き換え係であるらしい。…いや、分かりづらいだろう。

彼女とこんな制度変だよね、変だよねと何度も話した笑

その後、無事に私はルーブル美術館の中へ。彼女は夕飯の買い出しに出かけた。2時間後に会う約束をしてルーブル美術館へ足を踏み入れると、そこは…

広すぎるだろうーーーーーー!

と言う空間。まずは何から…とキョロキョロしてると「モナリザの絵はこちら」マークに気がつく。

まずはこれだ!とモナリザの絵を目指して進む。ずんずん進むとまず見つけたのは、サモトラケのニケ

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ああ、これが、あの…状態の私。

思ったよりも大きくて、美しかった。

 ニケに出会った後、その横の部屋に進むと絵画の部屋が続きます。その中にあったのが、モナリザ

もう、すごい人だかり。かき分けて前に前に進む。

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頑丈なガラスに守られておりました。

その後、どこに行ったもんかとうろうろしていると知らぬうちのエジプトのゾーンに迷い込んでいました。

ヨーロッパの人、エジプト好きだなーと思いながら発掘してきたものたちを眺める。更に進むと今度はオリエンタルなゾーンに。

ぼーと見ていたのですが、ここでしか見れないもの見ておきたいよなぁ…なんだろうなぁと思い館内マップを眺めると「ルーブルの歴史」と企画展というコーナーがあるではないですか!

見てみたい!…と思ったのは良かったのですが、そこからが大変でした。今自分のいるところから近いはずなのに、中々辿りつけない…。何十分彷徨ったか…。ようやくたどり着いた先に広がっていたのは…

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石垣!とんでもないスケールです。驚きでした。…ただ、これだけではルーブルの歴史といっても分かりません。説明板といっても、フランス語と英語でぴんとこない…そんなところにやってきたのが、日本人の観光ツアー御一行。

彼らの説明を盗み聞きをして大体の成り立ちを知りました笑

王さまのお家だったんですねぇ、ここ。

それから企画展を見て、またまたどうしようかなー状態になりました。ミュージアムショップで公式ガイドブックを見る。そこで気づいてしまった。

まだ有名なあれもあれもあれも見ていないということを。

友達との約束の時間まで後30分。

(ギリギリ行ける…!!)

再び、館内に戻りそこそこ早足で歩く。

ニケの前を通り、絵画の部屋へ。

(どこだ、どこだ、どこだ…あった!)

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 「皇帝ナポレオン1世と皇后ジョゼフィーヌ戴冠式」の絵です!

とんでもなくでかい!

その少し先に

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民衆を導く自由の女神」の絵。

いずれも教科書に載ってるあの絵!

…実物を目の前に泣きそうになりました…。綺麗だなぁ。

と、ここで約束の時間はとっくすぎていることに気づく。

リリーさんからのメールがひっきりなしに入っている!慌てて、待ち合わせ場所に向かう。

ルーブル美術館はとても大きい。

またゆっくり見に行きたいなと思いました。

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最後に「ミロのビーナス」!

…こんな調子ですから、見落とし多数なんだろうなぁ。

 

リリーさんと再会。

「お茶を飲みに行きまショウ!」

と、彼女は日本語で言う。ちょっと嬉しい私。

「もちろんです!お茶をしましょう!」

と、連れてこられたのが、とあるガレリア。月曜のために閉まっているお店も多かったんだけど、こじんまりとしたステキなガレリアでした。

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紅茶(ダージリン)を注文。おいしーーー。雰囲気も抜群。素敵な場所でしたね。

その後、帰宅。

彼女はお客さんの対応ありで、その間に私はお風呂へ。

彼女はお手製の夜ご飯を頂く。

インスタントだけど、味噌汁を出してくれました。「おいしい!」って言ったら、毎回出してくれるようになった笑

作ってくれたから、私は洗い物全部やるね!と買って出る。人にご飯作ってもらうといつもこんな感じだ笑

その後、彼女から「明日の予定を確認しよう!」と言われる。地図と彼女の行動予定表(!)を見ながら確認。どうやら明日はエッフェル塔に行くらしい。

それから明日は何時に起きるか確認。

そして、就寝。

1日長かったような…目を瞑ったらすぐに眠りに落ちて行きました。

 

1日目終了。